今年度の最終日。この一年を振り返ると、去年の三月に地元に戻り、四月から出身校の大学で非常勤をすることになったのがいちばん大きな出来事だった。非常勤とはいえ週10コマで、共同部屋ではあるけれど仕切りの壁とドアが付いた研究室（正確には、非常勤講…

T・S・エリオットは「四月はいちばん残酷な月」と詠ったが、日本で生活する現代人が作品について特に知らずにこの詩行に共感するとすれば、その大半は新年度、新生活への憂鬱を読み取ってのものだろう。四月の残酷に耐えるために、というよりも日頃から自分…

午前中は一年ゼミの顔合わせと大学案内、午後には新任教員の研修会。その後、ついに研究室が使えるようになった。朝からひどい天気でおしまいの暴風雨が吹き荒れていたが、研究室の窓から外を眺めたときにはかなり晴れやかな青空が見えた。 新研究室からの眺…

数日ぶりの休日。午前中にオンラインでの学生との面談二件と、申請書の第二稿を書く。申請書は読んでもらった同業の方々からのコメントをもとに修正し、とりあえずの形をつくる。最終的な提出は五月頭とかなので、それまでに何度か寝かしたり他の人に読んで…

昨日ブログを更新した後に引き続きオンラインでアーカイブ調査を進めたところ、重要な手紙をひとつ発見。先行研究でも触れられている様子はないので、これは論文に組み込む。今日もその流れでいくつかリサーチを進めていたが、関連文献はだいぶ読み終えた感…

朝起きて、軽く卒論指導の準備をする。まず具体的なイメージを掴むのがいいと思うので、サンプルとしてちょうどいい分量の過去に書いた論文を読んでもらう予定。元々はTAをしていた授業のレポート課題から発展したものなので、元のバージョンと比較しながら…

午前は大学でオリエンテーションその１（今週はその４まである）。昼は同僚の先生からランチをご馳走になる。教育者である以前に研究者でもあるのだから研究がしっかりできるような環境を作っていきたいという、とても心強いことを話していただき、本当にそ…

利便性のためにKindle版のテクストを参照していたものの、それだと頁番号の表示が微妙にずれていることがたまにあるので書籍版のデータを参照しながら引用箇所の確認をするという、細々とした作業によって論文の全体を書き終えた。その後、アブストラクトを…

午前中に論文を最後まで書いた。この一週間は十分に目標を達成したので、それ以外の時間は雑事やリラックスすることに費やした。特に雑事についてはこういう日に消化しておくことがこれまでの仕事生活で学んできたことだった。ポール・J・シルヴィア（高橋さ…

思っていた以上に花粉症の薬が効くようなので、体感としては久々にじっくりと二時間ほど外に出て散歩と買い物をした。昔から足元が冷えやすく、引っ越してからも足の寒さに耐えられずに日中でもしぶしぶ暖房をつけていたので、いい加減その対策に何か買おう…

午前はオンラインで一時間半ほど研究セミナーに参加し、午後はオンラインで二時間半ほど院生とお互いの近況や申請書についての意見交換をした。結果、一歩も外から出ない日になる。 それ以外の時間では自分の研究も進め、論文は第四セクションを二パラグラフ…

日中は主に論文の続き。第二セクションを終え、第三セクションも書き終えた。いずれも四パラグラフから成り、内容的にもバランスが取れているかたちになったはず。ばっさり伐採木の気分で元の文章を編集していき、分量としても丁度よくなっている。残るは最…

処方された薬が効いているのか、花粉症はそれほどひどくなく、たまにくしゃみが出るぐらいの一日だった。とはいえ外に出て作業するには少し不安だったので、スーパーに買い物に行く以外はずっと家に引きこもっていた。 論文は第二セクションの箇所を昨日に続…

病院に行って花粉症の診断を受け、薬をもらった。合計二時間弱ほどかかって、待っているだけで苦痛だった。 そんなわけで不調ではあるものの、自宅で症状と戦いながら研究を進めた。論文は第二セクションの冒頭ということで時間をかけ、二パラグラフほど書く…

午前中はオンラインで研究進捗報告会。午後は論文の第二セクションに入れる内容を検討。方向性はある程度決まっていたので、どの部分をフォーカスするかをメモした。その後は、全く別のテーマで以前に論文化できそうだと思っていた発見の投稿先を調べるなど…

昨日に続いて、今日も図書館で作業。論文の第一セクションまで終える。論述の流れが少し微妙な箇所がひとつあるが、最後まで書き終えてからもう一度検討することにした。その後は読書会の予習をして、開架されている棚を見て回る。新年度の授業の参考になり…

引越しの諸々が落ち着いたので、近所の大きめな市立図書館に初めて行って、午前中から五時間ほど論文を書く。研究らしい研究が久々にできた。 新居のある街はメインの図書館に加えて複数の分館があることが最大のいいところだろうと予想していたが、その通り…