思っていた以上に花粉症の薬が効くようなので、体感としては久々にじっくりと二時間ほど外に出て散歩と買い物をした。昔から足元が冷えやすく、引っ越してからも足の寒さに耐えられずに日中でもしぶしぶ暖房をつけていたので、いい加減その対策に何か買おうと思ったのだ。前に住んでいた部屋では机の下にパネルヒーターを置いていたのだが、現在は足踏み式のミシンテーブルを机として使っているので、それ以外の選択肢にならざるをえない。結果、無印でダウンルームブーツがセール中になっていたので購入。オフシーズンになるからだろう、ワゴンで安くなっていたのだが、経験としては五月とか下手したら六月ぐらいまで足の寒さは感じるから、良い買い物をした。あたたかい。
研究の方は、論文をさらに二パラグラフぶん書いた。あと一パラグラフで最後まで行くので、明日終わらせて、それから全体の読み直しと引用文献ページの再確認をする予定。内容としてはあるテクストから問いを抽出した先行研究に対して、それを発展させて別の答えを導くというもので、その先行研究の論文はたいへん面白く読んだのだが、その著者が今年のはじめに亡くなっていたことを今日たまたま知った。専門分野で重要な文献をいくつも書いているアメリカ人研究者で、調べたところ1935年生まれとのことだった。実はその研究者は今書いている論文の投稿先でかつて編集委員を務めていたこともあり、もしかしたら読んでもらえるかもしれないと思っていたのだが、こればかりは仕方ない。むしろ研究者というのは死んでからも著作を通じてたっぷりと話をすることができる数少ない相手なのだ。
