31/3/2024 (Sun.)

今年度の最終日。この一年を振り返ると、去年の三月に地元に戻り、四月から出身校の大学で非常勤をすることになったのがいちばん大きな出来事だった。非常勤とはいえ週10コマで、共同部屋ではあるけれど仕切りの壁とドアが付いた研究室(正確には、非常勤講師控室みたいな名前だった)をもらえた。平日は自宅から自転車で通勤中に通り道にあるコンビニで昼食用のおにぎりを二つ買い、8時には大学に着いて、8時半から授業をし、午後は授業がなければ研究室で博論作業、最終コマまでない日は夕方5時ぐらいに帰る、というのをほぼひたすら繰り返していた。おかげで博論は夏には全体を書き終え、それ移行は修正や審査のための準備をして、いつの間にか全ての手続きが終わり、つい数日前に学位記が大学から送られてきた。

非常勤自体は何年か前からやっていたが、これだけ毎日のように同じ大学で働くのははじめてだったので、実質的には最初の勤務校のようなものだ。とはいえ出身校でもあるわけで、勝手を知っていたぶん働きやすかった。もっとも授業の内容はほぼ指定されたことをするだけなので自分の意思決定が介入することは少なく、悪く言えばこなすような感じで進めていた。仕方ないといえば仕方ないのだが、そういうのを感じ取った学生もいたかもしれない。授業の後に話しかけたり質問をしたりしてくれる学生がわずかにいたのがせめてもの救いだった。

明日からはいちばん残酷な月が始まる。新任教員は新年度が大変だとよく聞くので、いつもより余計に無理せずに過ごしていきたい。